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2021.03.20

Date:
繋がる”日”

溢れた気持ちを、咲いた花火を眺め伝えた”日”
遠い場所でお互いを想い合った”日”
謎解きの答えが「僕と結婚して下さい」だと気づいた”日”

包み込むような優しさと時々見える少年のような姿に
愛情深く幸せそうに微笑みかけるその姿に
惹かれ合い、この出会いが宝物だと感じた”日”

これから先も共に歩んでいきたいと決めた”日”
沢山の”日“を過ごし、お2人で迎えたこの”日”
そんなお2人を見守るのは
「どうか晴れますように」と願いを込めた手作りのてるてる坊主。
ゆらゆらと揺れながら、写真の中の幸せが沢山広がっていくように
降るはずだった雨をどこかへ吹き飛ばして。
艶やかな白無垢と厳格な紋付袴
いつもと違うそのお姿に、少し照れた様子で微笑み合って。
顔を見合わせて解かれてゆく緊張に、また笑顔が溢れ出しました。
扉が開きゆっくりと歩み始めるご新郎様。
ゲストの皆様の温かな眼差しに応えるように、
しっかりと1歩を踏みしめながら。
そんなご新郎様が待つ場所へ次はご新婦様が。
計り知れないほどの愛を持って支えてくれた親御様と、
この”日”までを思い返しながら。

ご新婦様の手を親御様の掌が包み込んでご新郎様の手へと繋いでいきます。
言葉として形になった誓いと、それを結ぶ指輪。
その誓いをより確かなものとするためにお2人で行うのは、
生まれ育った土地のお酒を1つにすることで、
ご両家の伝統と家風を合わせる意味を持つ「酒合わせの儀」
これまで過ごしてきた”日”を、これからはお2人で。
新たなご夫婦の誕生の時。
手を結び進む背中を、優しい拍手の音が包み込み、
ゲストの皆様の手から舞った桜色が、ふわりとお2人を祝福しておりました。
「おめでとう」と贈られたお父様からの言葉で始まった祝宴。
グラスを片手に、和気藹々と。
たいせつな”日”にたいせつな皆様と過ごすかけがえのない時間。
ご家族様から語られるお話に、笑い声が広がって。
お2人だけでなく、皆様の心も繋がり、沢山の笑顔が会場全体を彩ります。
ご新婦様は鮮やかなお振袖へと。
和庭園へ登場したお2人。
ゲストの皆様の驚いた表情に手招きを。
襷に杵、置かれた臼に始まったのは「お餅つき」
よいしょよいしょよいしょと掛け声を。
皆様でつきあげ、仕上げはお2人で。
感謝の気持ちを伝える結びの時間。
生まれた”日”、初めて歩いた”日”、喧嘩した”日”、笑いあった”日”。
お2人から贈られた想いに、色々な“日”を思い出しては唇をかみしめて、涙を堪える。
瞳に映る幸せそうな姿に心から「おめでとう」と。
これまで沢山の”日”を過ごしてきた。
そんな”日”が1日ずつ繋がり次は未来に。
楽しい時は分かち合い、苦しい時は支え合い、思いやりをわすれない。
そうして幸せな”日”をこれからもずっと繋げていく。

そんな約束を指を結んで。